皆様、いつもご覧になっていただき、ありがとうございます。
株式会社ReBoost 代表取締役の河合です。
今回はタイトルにある通り、主に採用担当の方が、「実務経験のない職種の採用活動のポイント」についてお話をさせて頂ければと思います。実際に経験したことがない、また、初めての職種に対してどのように対応するのか?も含めてお話しできればと思います。
もちろん、募集ポジションを考える立場でもある、経営陣や現場の方にもご参考になれば幸いです。
世の中には無数の業務が存在している
大前提として、世の中には本当に多くの「業務」が存在しています。会社が存在して事業活動を行う以上、そこには様々な業務=仕事が存在しています。
かく言う私も、20代に求人広告を提案していた時代から、外資系IT企業、スタートアップの立ち上げ期、創業メンバーとして参画したスタートアップと、様々な業務やいわゆる「職種」と出会ってきました。自分自身が経験した仕事もあれば、もちろん経験もない、または初めて聞くような職種も多くあります。
そんな中で、どのようなステップでそうした業務を理解して採用活動へと転換していくかをお伝えさせてください。
採用担当の方が、現場もしくは経営陣からポジションの採用を依頼されたときに、どこまで、理解をされていますでしょうか。
各社の採用活動のフローにもよりますが、多くは、「〇〇ができる人が欲しい」「■■の職種を採用して欲しい」「△△のような企業と同じポジション」など、色々なファーストオーダーがあると思います。
または現場から、ある程度の仕事内容のメモを共有されたり、「こういう経験がある人」と伝えられるかもしれません。皆さんはそれをご覧になったりしてどのように対応をされていますでしょうか。
基本的に採用活動は、大枠ですと「事業モデルに合わせた少し未来を想定した組織図の策定」から始まり、「必要な人員計画及び、予算策定」と、「必要な業務内容と、成果定義」、それらを実現できる「人材要件定義」となり、そこから職種名や、採用手法の選定となり、自社の魅力や候補者にどうやってそれを伝えるか?面談や面接でどのように見極めアトラクトするのかなど多岐に渡ります。
では、そのプロセスにおける、タイトルにもあるような経験をしたことがない職種について、どのように対応するべきでしょうか?
立体的に情報を集めることの大切さ
経営幹部や、CxOなど特殊なポジションを除いて、おおよそ、下記のような手法で職種理解をしていくことをお勧めしています。
採用担当者の方がなるべく、リアルにその職種を理解することにより、採用プロセスにおける手法選定や、魅力出し、面接設計のヒントになります。
- 競合他社はどのような職種名や業務内容で表記しているか?
- 上記を様々な求人サイトを見ながらリサーチする
- 人材紹介会社や採用媒体の担当に相談して、他社ならどうしているかを知る
- ダイレクトリクルーティングツールからレジュメを複数人チェックしてみる
- 社内に居る社員からより具体的に情報を引き出してみる
ざっとですが、上記のようなプロセスを経てみることで、より、自社の業務内容のイメージがつくと思います。
もちろん経営幹部のポジションであれば、他社の経営陣を、役割や経歴を含めてチェックをして見たり、こちらの記事も参考になればと思います。「スタートアップ創業者が全力で探すべきは、こんな人材」
いかがでしょうか?
採用担当の価値は、経営側や現場からの募集ポジションをそのまま、外部の採用媒体の担当や、人材紹介会社へ伝えるだけでなく、より価値がある仕事をしていくためにも、「仮説を立ててリサーチをする」、「その上で、自社に必要な人材を正しく定義する」「経営や現場側とあるべきポジションを言語化し、採用活動を牽引する」ことが求められていきます。
前回もお伝えしたように、繰り返しですが創業間もないスタートアップにおいて1人目の採用担当には、多くの期待が集まるでしょう。
様々な役割や成果を求められるスタートアップの採用担当者ではありますが、その分、やりがいも非常にあります。
読者の皆様におかれましては、是非とも優秀な採用担当者として、経営陣と共に事業成長に繋がる組織創りをリードして頂ければと思います。
- 職種を理解するには、立体的に情報を集めることが大切
- 経営側や現場からの要望をそのまま伝えるだけではなく、仮設を立て、正しく要件定義をし、あるべきポジションを言語化することが求められる