相談・予約する

LINE友だち追加

080-1001-4675 繋がりにくい場合 080-1001-4687 11:00~21:00(日曜、国民の祝日、年末年始を除く)

#7_自社に必要な優秀な人材をアトラクトするためには?

自社に必要な優秀な人材をアトラクトするためには?

河合 聡一郎

株式会社ReBoost 代表取締役

河合 聡一郎

皆様、いつもご覧になっていただき、ありがとうございます。
株式会社ReBoost 代表取締役の河合です。

今回は、「自社に必要な人材をアトラクト(口説き、選んでもらう)するためには?」というテーマで、お話をさせて頂ければと思います。
ダイレクトリクルーティングであれば、事前にレジュメを見ていたり、通常の応募なら、書類選考から始まり、面談~面接を通じて、「是非とも自社を選んで欲しい」と思う候補者との出会いは非常に貴重であり、最終的に採用競合より自社を選んでもらうことに、どのように取り組んでいくべきか、採用プロセスのお話も少し交えながらお伝えできればと思います。

選考プロセスにおける体験設計

母集団形成や、面接時の質問内容などの詳細はいったんは除き、皆様の各社においては、「どのような選考プロセス」を設計されているでしょうか。

通常での応募であれば、「書類選考」~「1次選考」~「2次選考」~「最終選考」で、内定か否かが決まるケースが殆どかもしれません。ここに、「ダイレクトリクルーティング」であれば、「1次面談」が加わり、企業と候補者の相互理解の場が発生します。

よく「オファー面談(内定通知)を渡した後に、辞退をされた・・・」というお声をたくさん頂くとともに、辞退理由が条件ではないケースも多々見受けられます。単純に年収だけではなく体験設計の差で、選ばれるかそうでないかも起因します。
細かい部分で言うと、「選考の結果連絡が早い」、「日程の調整に柔軟性がある」、「選考を通過した理由を都度細かくフィードバックしてくれる」、「何を期待されているかが面談を通じてクリアになっていく」なども入ります。

こうした積み重ねで、「この会社なら自分を必要としてくれている、自分の経験が活かせそうだ」と感じてもらえることに繋がります。

近年では、キャンディデイト・エクスペリエンス(Candidate Experience=候補者体験)とも呼ばれ、いかに選考プロセスで自社を選んでもらうかのコミュニケーション設計をして、各面接官が連携して面接に臨めるかが重視されています。

自社に必要な人材を口説くために

では、実際にどのようなことが必要になってくるのでしょうか。大きくは、下記がポイントと言えます。

人材を口説くポイント
  • 候補者が転職で何を実現したいか(=転職軸)を、面談時に丁寧にヒアリングする
  • 選考プロセスにおいて、自社の魅力を語る人や働くメリットを伝える人の配置をする
  • なぜ、あなたなのかを丁寧に伝え、候補者の転職軸と寄せていく
  • 選考中に他社を受けている場合は、比較軸は何かを把握する
  • 候補者の不安要素は何か、自社の何を魅力と感じているかを把握する
  • 社内に候補者と似たような経験の方がいる場合は、選考等とは関係なく雑談の場を用意
  • 採用担当者が、都度、面接後に候補者に寄り添い、状況確認(転職状況)を把握する
  • 優秀な人材ほど、「何に困っていてどう助けて欲しいか」を、丁寧に伝える

大枠ではありますが、こうした1~8に取り組むことにより、選んでもらえる理由創りを1つでも多く創り上げることが大切です。

また読者の方で気づいたかもしれませんが、こうしたプロセスは、「営業活動」と非常に似ています。自社で働く魅力が「商品」であり、候補者は購入の意思決定を持っている「お客様」で、選択軸が「転職軸」となります。
優秀な営業担当を採用に配置しているケースも、こう言った背景からあります。

採用活動において、優秀な人材を獲得するためには、まさにこうした「交渉」のように、より良い選考プロセスを設計して、運用していくことが、今後は求められていきます。

今日のポイント
  • 「この会社なら自分を必要としてくれている、自分の経験が活かせそうだ」と感じてもらえることが大切
  • 選んでもらうためのコミュニケーション設計と各面接官が連携して面接に臨めるかが重視
  • 優秀な人材を獲得するためには、営業活動のように、より良い選考プロセスを設計して運用していくことが求められる

人材採用時の疑問相談はFECCへ

FECCでは、起業を検討されている方や人事・経営者の方の労務や法務に関する疑問の解決をお手伝いしています。弁護士や社労士に「人材採用時の労働条件通知書や雇用契約書の作成方法」「採用プロモーションにおける法的留意点」なども無料で相談することが可能です。お気軽にご相談ください!

ご相談はこちらから

この記事を書いた人

河合 聡一郎

株式会社ReBoost 代表取締役

河合 聡一郎

法政大学卒業後、東証1部の印刷機械メーカー、リクルートグループを経て、株式会社ビズリーチの立ち上げ期を経験。その後、セールスフォース・ドットコム等を経て、ラクスル株式会社の創業メンバーとして参画。
人事マネージャーとして採用を中心とした様々な会社創りに従事。
同時期に数社のスタートアップの創業、出資を含めた複数社の社外アドバイザーも兼務。
2017年に株式会社ReBoostを創業。代表取締役に就任。
「変革者の挑戦を支援し、より良い社会づくりを。」をミッションに、スタートアップや上場企業、地方ベンチャーに対して、事業戦略の実現に向けた人事組織や採用戦略の策定及び実行、value策定などのハンズオン支援を行う。
また約25社へのエンジェル出資を通じた次世代起業家のサポート及び、シードVCとの事業提携を通じて、出資先スタートアップの組織人事領域の支援を提供。
2019年、厚労省主催の「グッドキャリア企業アワード2019」にて基調講演を担当。
2020年4月、iU専門大学の客員教員に就任。
株式会社ReBoostホームページ
ANGELPORT

全てのコラムを読む

FECC ACADEMIA
最新コラム配信中

×